英文法の基本:「whether」の意味と使い方を徹底解説!

英語で「〜かどうか」と言いたいときに使われる whether。
意味はシンプルですが、実際に使おうとすると「どんな位置に置けばいいの?」「ifとどう違うの?」と迷うことが多い単語です。
今回は、「whether」の正しい使い方を、名詞節を作る用法と副詞節を作る用法の2つに分けて整理していきます。「文の中でどんな役割をするのか」を意識して見ていきましょう!
「whether」とは?
whether は「〜かどうか」「〜であろうとなかろうと」という意味を表す接続詞です。
名詞節や副詞節を導く「従属接続詞」として使われます。
名詞節を導くときは、
「〜かどうか」という内容全体をひとつの文の要素(主語・目的語・補語など)として文に組み込みます。
副詞節を導くときは、
文全体を修飾して「〜であろうとなかろうと」「〜にかかわらず」といった条件や譲歩の意味を加えます。
I don’t know whether he will come.
「彼が来るかどうか分からない。」
ここでの whether は、動詞 know の目的語になっています。
このように、whether は文と文をつなげて、名詞節や副詞節を作るのが基本の働きです。
名詞節を作る whether
名詞節とは、文の中で名詞と同じように使われる節のことです。
whether は、主語・補語・目的語などの位置に入ることができます。
また、「to 不定詞の前」や「前置詞の後」に置かれることもあります。
それぞれのパターンを例文で見ていきましょう。
① 主語になる
Whether he comes or not doesn’t matter.
「彼が来るかどうかは重要ではない。」
この文では「彼が来るかどうか」という内容全体が主語になっています。
主語として節を作れるのは whether の特徴です。
② 補語になる
The question is whether she will join us.
「問題は、彼女が参加するかどうかだ。」
「whether 節」が主語の内容を説明しており、補語として働いています。
この場合の whether は、「何が問題なのか」という“問いの中身”を示しています。
③ 目的語になる
I don’t know whether he likes coffee.
「彼がコーヒーが好きかどうか分からない。」
この文では、whether 節全体が動詞 know の目的語になっています。「〜かどうか分からない」「〜かどうか確かめる」など、日常会話でも最もよく使われる形です。
ここでのポイントは、whether が目的語として使われているときに限って、if に言い換えができるということです。
I don’t know if he likes coffee.(同じ意味)
④ to 不定詞を続ける
I can’t decide whether to go or stay.
「行くべきか、残るべきか決められない。」
このように「to + 動詞」の前に置くことで、
「〜すべきかどうか」「〜するかしないか」という意味を作ることができます。
この用法も whether ならではです。
⑤ 前置詞の目的語になる
It depends on whether we can finish it today.
「それは今日終えられるかどうかによる。」
「on」という前置詞の直後に置かれているのがポイントです。
前置詞の後に置けるのも whether の特徴で、英語の自然な文ではよく使われます。
副詞節を作る whether
whether にはもうひとつ、副詞節を導く用法もあります。
このときの意味は「〜であろうとなかろうと」「〜にかかわらず」です。
文全体を修飾して、「条件に左右されないこと」を表します。
Whether A or not, S + V …
Whether you like it or not, you have to do it.
「好きだろうと嫌いだろうと、やらなければならない。」
Whether it rains or not, we’ll go hiking.
「雨が降ろうが降るまいが、ハイキングに行く。」
Whether he agrees or not, we’ll start the project.
「彼が賛成しようとしまいと、そのプロジェクトを始める。」
この形では「Aであってもなくても〜だ」という意味を作り、文全体の状況を限定せずに述べる働きをします。
まとめ
whether は、「〜かどうか」また「〜であろうとなかろうと」という意味をもつ文(節)をつくり、文の中で名詞や副詞のような働きをする接続詞です。
名詞節と副詞節のどちらの働きも理解しておくと、 英語で考える文の構造がぐっとクリアになります。ぜひ、例文を声に出して読んで、自然な感覚をつかんでいきましょう!
英文法の基本を学びたい方におすすめの記事はこちら⇩