「議事録」って英語で言うと?
意外と知らない、ビジネスで使う英語表現

会議の後に「議事録、こちらです」と送りたいときや、「議事録を取ってください」と伝えたいとき、英語でどう言えばよいかわかりますか?

ビジネスで当たり前に登場する「議事録」という言葉。実は、英語には日本語の「議事録」とまったく同じ意味・使い方をもつ一語は存在しません。しかし、場面や用途によって「議事録」に近い表現がいくつか存在します。

この記事では、「議事録」を表すのに適した英語表現や、会社のメールやチャットですぐ使えるフレーズをわかりやすく整理していきます。

“meeting minutes”

「議事録」を英語で表すとき、最も一般的な表現は “meeting minutes” です。

Here are the meeting minutes from today. 本日の議事録です。

Could you please take the minutes? 議事録を取っていただけますか?

ここでの “minutes” は、分の意味の “minute”とは別で、「記録」という意味で使われる、特殊な複数形の単語です。そのため、単数の “a minute” は議事録と言う意味では使われないので注意しましょう。

“minutes” を使わない表現

比較的フォーマルな表現である “minutes” ですが、もっとカジュアルに「記録」や「メモ」として伝える場合は、以下のような表現が用いられます。

  

notes:簡易的な記録・要点メモ

summary:要約(内容を整理して報告)

action items:やることリスト(議論の結果に着目)

key takeaways:重要なポイント・要点・教訓・結論

  

Here are my notes from the meeting. 会議中に取ったメモをお送りしますね。

Let me give you a quick summary of what we discussed. 今日の議論の要点をざっとまとめてお伝えしますね。

Here are the action items from today’s meeting. 本日の会議で決まったタスクをまとめました。

The key takeaway was that we need better onboarding. 一番の教訓は、よりよいオンボーディング体制が必要だということでした。

フォーマルな議事録ではなく、社内での打ち合わせなど、メモレベルで簡単に伝えたい場合などに便利な表現です。

ビジネスのメールやチャットで使える便利なフレーズ

議事録を渡すときに使える表現:

Please find the meeting minutes attached. 議事録を添付しておりますのでご確認ください。

→「Please find… attached.」は、英語のビジネスメールに頻出の定形表現です。

Sharing the minutes from today’s call below. 本日の打ち合わせの議事録を、以下にまとめました。

→英語のビジネスシーンでは、”call” =「電話を使った会議・打ち合わせ」という意味でよく使われます。ZoomやTeamsなどのオンライン会議も “call” で表現されます。

議事録を頼むときに使える表現:

Any chance you could take the minutes today? 今日の議事録、お願いできたりする?

→ “Any chance you could 〜?”は、やわらかくお願いしたいときの定番表現。「〜できそう?」という気遣いが感じられる聞き方。

Would you mind capturing the key points? 要点を記録しておいていただけますか?

 → “capture the key points” は、正式な議事録というより「重要な内容だけを記録する」ニュアンスです。

Mind grabbing a few quick notes from this one? 今回の、ちょっとだけメモお願いできる?

→ “grab a few notes”「ちょこっとメモする」「軽く記録しておく」 というラフで自然な言い回しです。

おわりに

「議事録」とひとことで言っても、英語では情報の細かさや伝えたい内容によって表現を使い分けることが大切です。

ビジネスの場でもすぐに使える表現を知っておけば、内容を分かりやすく整理したり、スムーズに共有することができます。

文脈とセットで自然な表現を覚えておいて、ビジネスの場面で活用してみましょう!


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