日本における移民人口から学べること

英文記事執筆:まりか / 翻訳:POLYGLOTS magazine編集部
日本で増加する移民人口
長年にわたり、日本は経済的利益を得ること、そして外国との関係を築くことを目的として観光を推進してきました。近年、日本政府は外国人労働者の受け入れ上限を引き上げています。これは、高齢化と低賃金によって特定の分野で必要な労働者が不足している状況に対応するためです。
現在、日本の農場や工場は外国人労働者の労働に大きく依存しています。群馬県のある企業の社長である草壁俊夫氏は、毎日新聞に対して次のように語りました。
「ある政党は『日本人ファースト』という考えを推進していましたが、それが何を意味しているのか、私はあまり理解できません。ただ一つ分かっているのは、外国人労働者がいなければ、私たちの事業は成り立たないということです。」
最近では、インフレや生活費の上昇に対する人々の不満が強まり、その怒りや不満が移民に向けられることもあります。この反移民感情は、混乱を生み出し怒りをあおることを目的とした短い動画によって、オンライン上でしばしば拡散されています。また、移民が特別な待遇を受けているという情報や、外国人による犯罪の増加についての誤った情報も広く広がっています。時には政治家でさえ、外国人が関与した犯罪の報道を拡散し、その中には不正確または未確認の情報に基づいているものもあります。
しかし、警察庁が集めた統計によれば、移民の増加にもかかわらず、外国人による犯罪行動が増加しているという事実は示されていません。
2025年6月、日本には395万人の外国籍住民が暮らしており、日本の人口の3%を占めています。人口の約30%が外国生まれであると推定されるオーストラリアやニュージーランドのような国と比べると、日本の移民人口は依然として比較的少ないと言えます。
ケアコミュニティをつくる(日本の移民人口からの学び)
「ひきこもり」は、社会から引きこもったり孤立したりしている人々を指す日本の言葉であり、日本では長いあいだ議論されてきた社会問題です。日本では人口のほぼ半数が孤独や孤立を感じていると報告しています。文化人類学者のアラン・ジュリアンは、日本のひきこもりの問題について次のように述べています。
「かつては例外的な存在として片づけられていたが、今では多くの人々が感じている疎外感を映し出す鏡のように見える。」
これは、特定の期待に従わない人々に対して寛容ではない社会のより深い問題を明らかにしています。そのような社会は、人々の違いを受け入れ祝うのではなく、従うことや服従することを求めてしまうのです。
それに対して、多くの移民文化は、もてなし、開放性、そして親しみやすさを大切にしています。
その一例がクルド人です。クルド人は文化的に多様な人々であり、世界で最も大きな無国家民族の一つとして知られています。何世紀にもわたる制度的な抑圧や迫害にもかかわらず、クルド人は共有された喜びやコミュニティを通して、揺るがない強さと抵抗を示してきました。クルド人は見知らぬ人にも温かさと親切さで挨拶をし、共にお茶を飲みながら、愛情のある雰囲気を作り出します。
もう一つの例はブラジルの文化です。日本とブラジルはどちらも、他者のことを自分より優先する集団主義的な社会ですが、日本の集団主義は職場の同僚との形式的な関係により重きを置くのに対し、ブラジルの集団主義は友人や家族との私的な関係により重きを置きます。ラテンアメリカの人々は自分の感情を自由に表現し、それはコミュニティの中の開放的で親しみやすい雰囲気を反映しています。
もしこれらの文化や実践が日本社会の中で受け入れられるなら、より多くの人々が自分らしさに安心し、心地よく感じられるようになるかもしれません。
あなたの町のクールなイベントやスポット
大阪・生野にある施設「いくのパーク」は、多文化交流を促進する場所であり、人々が楽しめるさまざまな活動を提供しています。カフェスペースをはじめ、イベント、スポーツ、アートなどが提供され、教育や社会サービスの支援も行っています。あらゆる背景を持つ人々がこの場所を利用することができ、レンタルスペース(体育館、教室、ワークスペース)の料金も比較的低く設定されています。
また、東京で毎年開催される「難民・移民フェス」も、そのようなイベントの一つです。そこでは、さまざまな背景を持つ人々が出会い、それぞれの文化を共有することができます。パフォーマンス、食べ物や飲み物の屋台、手作りの工芸品など、多くのものがあります。日本ではまだあまり知られていない文化を知るための素晴らしい機会です。
このようなイベントに参加することは、自分の町で行われている他のイベントとつながる機会にもなります。普段であれば出会うことのない文化や伝統を知るチャンスです。特に、さまざまな文化の食べ物、アート、工芸が好きな人におすすめです。
emoji_objects本記事のイチオシ!フレーズ
「BよりAを優先する」「AをBより先に考える」
「put A before B」は、二つのものを比べて Aを優先することを表す表現です。価値観や行動の優先順位を説明するときによく使われます。
She often puts others’ needs before her own.
「彼女はよく自分のことより他人の必要を優先します。」

