英語を聞き取って返事できる人スキル高すぎ!:Part 2 応答問題のコツ
【富岡恵のほめる!TOEIC 第3回】

「TOEICは以前受けたことあるけど、ここ最近あまり受験モチベーションがあがらない」「昇進に必要らしいから今度TOEICはじめて受けてみようかな。でもなんか大変そう」というみなさん。
この連載では「英語&TOEIC大好き」な英語講師・文筆家の富岡恵先生が、TOEICのテスト概要やそれぞれのPartの問題の解き方のコツを解説しながら、受験者・受験予定者のみなさんを「褒め」まくり、あなたの受験モチベーションを向上させていきます。
また、TOEICの問題が、そしてそれを「受験する行為」自体が、いかに実生活に密接に関わることかも力説。TOEICが「意味ある英語テスト」であることを再提示していきます!
このコラムを読んで気分を↑あげ↑て、PositiveにTOEICに取り組んでみましょう!
こんにちは、英語講師・文筆家の富岡恵です。日本だけで勉強して早35年。日々英語を学ぶこと、教えること、本を書くことを心から楽しみ、続けております。そんな私が、大学生や社会人がきっと一度は目にしたことのある英語資格試験・TOEIC L&Rテストについて解説し、受験者たちの挑戦や偉業を褒めまくる、モチベーションアップ(?)コラムです。
第2回では、Part 1の写真描写問題について、そしてそれを解く受験者の皆様の素晴らしさを前のめりにお伝えしました。今回第3回はPart 2 応答問題に注目します。果たして、どのような問題で、どのような凄味があるのか…
では早速、褒めていきます!
わんこそばを食す!
さて、Part 1の写真描写問題で髪を金色に染めた後(連載第2回参照)、息つく間もなくやってくるPart 2応答問題25問。おや?問題冊子を見ると、問題番号7から31まで同じ文が書いてあります。

英文の意味は「解答用紙に答えをマークしてください。」ということで、つまり、このパートはノーヒント!まさに「リスニング」テスト、問題も選択肢も全て聞き取る形式です。新しいパートに入る前には精神統一の深呼吸をしておきましょうね、スーハー。そして思い浮かベていただきたいのは、わんこそばのお椀を持った25人。(唐突ですが、想像にしばしお付き合いください。本来は係の人1人がそばを入れてくれますが、Part 2では発言者=そばを入れてくる者たちがバラバラ×25問なので、この人数。)
彼らが私のお椀(耳および脳)目がけて次々とそば、もとい質問や発言、および3つの選択肢を投入してくるのですっ(ひー)。それも辛かったり甘かったり、さまざまな味がするやつを(ぎょー)。このパートでは文字情報は要りませんので、音声を聞いているときには解答用紙の選択肢(A)(B)(C)のマーク欄のみを凝視し、わんこそばの到来を待ちます。それでは実際に例題を一問食べて、もとい、聞いてみましょう。
いかがでしょうか。質問文と3つの選択肢、聞き取れましたか?答え合わせの前に、読まれていた英文を文字で確認してみましょう。
Who’s going to place an order?
(A) I like this restaurant.
(B) At noon.
(C) Lola will do it.
文字を見たら、断然聞きやすくなりますよね。日本語に訳してみますと、
発注をするのは誰ですか?
(A) 私はこのレストランが大好きです。
(B) 正午です。
(C) ローラがします。
この問題の正解は(C)でした。唐突に注がれるわんこそばをキャッチするときに意識したいのは、冒頭のWhoです。「誰?」と聞かれているので、返答には人の名前がピッタリ。ただTOEICに登場する人の名前は国際色豊かで、DavidからTakeshi、CarlosからTae-Joonまでさまざまなので、ちょっと注意。「人の名前(っぽい単語)」が聞こえたら、これだ!とばかりにちゅるり。すかさずお箸を持つ手と同じ手に握られた(いや、お箸と鉛筆を持つ手がそれぞれ違う人もいるでしょうから、その場合はお箸を持つ手と反対の手に握られた)鉛筆でマークしましょう。
名前の他にもヒントがあります。質問文のis going toはこれからする「予定」を表すフレーズ。正解の(C)にも未来を表す助動詞willが入っていて、バッチリの組み合わせです。TOEICは「言い換え」のオンパレードなので、be going to→willとパラフレーズされているのも意識したいポイントです。
他の選択肢も見ておくと、(A)は質問文の最後の単語order「発注」「注文」に関連があるようなrestaurant「レストラン」でひっかけてきていますね、ご用心。(B)は時間を表しているので、×。WhenやWhat timeという質問ならば、あり得る返答でした。
ということで、質問文はもちろん、選択肢までしっかり吟味して、正解を選ぶのがこのパート。そして先ほどお伝えした通り、25杯(問)が間髪入れず、のべつまくなしやってきます。「え?今の質問なんだっけ?てか、誰の話よ?あっ、選択肢(A)聞いてなかったー!あんれま、もう次の問題〜。」ということで、脳内大忙し。わんこそば提供係たちはこちらのごっくんも見届けず、音声そばを構えて列をなしております。実際の試験会場では、Part 2の中盤あたりから空中を見つめてぼんやりしちゃう勢が多く出現。もう食べられないってば。このような厳しい状況で次々に正解できるのは、一度に多くの質問を聞き分けて、即座に返答できるお方。まさしく、わんこそばを片っ端から平らげる聖徳太子なのであります、いと気高し!
適切な返答を見事に選び取る聖人!
例題では、Who→人の名前という典型的な質問と応答をご紹介しましたが、同じ問題でも「選択肢がムズイ!」ということもあります。それでは、質問文は先ほどと同じで、選択肢が違うバージョンをもう1問、どうぞ。
選択肢は聞き取れたでしょうか。では、英文と日本語訳です。
Who’s going to place an order?
(A) I’ll check the work assignment list.
(B) On the second floor.
(C) This place is wonderful.
注文をするのは誰ですか?
(A)(私が)作業割り当てリストを確認します。
(B) 2階です。
(C)この場所は素晴らしいです。
この問題の正解は(A)でした。「誰?」と聞かれても、誰だかわからなくて答えられないのですね。なので「作業割り当てリストを確認する」と答えているのです。日常の会話だとよくある展開なのですが、こうして問題として出題されると、「冒頭のWhoは聞き取れましたよ?でも、人名を答えるんじゃないんかい!それに(A)は聞き逃してしまったわい!しょうがないから(B)」なんてふうになることもしばしば。ちなみに(B)は場所を示す返答、(C)は質問文と同じ単語placeを含んだひっかけでした。このようなちょっと変則的な問題に対応するためには、「あり得る返答のバリエーションを知っている」ことが必要なのです。もしくは、実際に英語でさまざまな返事をした経験があれば、ピンときやすくなります。例題で考えてみると、「〇〇リストを確認してみます。」という返答の他にも、
・Why don’t you ask the manager.
「マネージャーに聞いてみてはどうですか。」(他の人に振るパターン)
・Check the list.
「リストを確認してください。」(自分で調べての巻)
・Have you checked the list?
「リストを確認しましたか。」(質問返しの術)
など、言い方の冷たさ加減は置いといて、返答の引き出しがあればあるほど有利。さらにはこれが選択肢として出てきたときに、返答として当てはまるということを瞬時に理解し、えいやっと選び取るスキルも必須。こうなってくると、英語力はもちろんですが、コミュニケーション力も問われているのですね。おそるべし、わんこそば大会、あ、Part 2。このパートで正解を連発できる皆様ってば、おそばちゅるちゅるマスター聖徳太子であると同時に、変化球とも言える返答を即座に選び取れるコミュ力絶大でもあるのですね、げにスキル高し!
ということで、TOEIC Part 2のわんこそば的出題&変わり種返答出現の模様、お分かりいただけましたでしょうか。Part 2の問題を的確に正解できる令和の聖徳太子を目指して、ぜひとも練習を重ねていきましょう。いけいけShotoku!ゴーゴーTaishi!
それでは次回「ご明察! 他人の会話を“読み解ける”名人たちの推理(Part 3)」も、どうぞお楽しみに!
お申し込み可能なTOEIC公開テストの日程や詳細は、公式サイトをご確認ください。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule.html
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