「myself」「yourself」ってどう使う?再帰代名詞の基本と使い方を解説!
「myself」「yourself」「himself」などの言葉。よく見かけますが文法上まとめて何というか知っていますか?このような言葉たちは、 再帰代名詞(reflexive pronoun) といいます。どれも “〜自身” という意味を持つ言葉で、文によって「〜本人が」と強調するなど様々な使い方があります。
今回は、再帰代名詞の基本から使い方まで、日常でよく使う例文と一緒にわかりやすく紹介していきます!
再帰代名詞とは?
再帰代名詞は、「主語と同じ人やものを指す代名詞」です。
まずは、それぞれの主語がとる再帰代名詞の形を確認してみましょう。
| 主語 | 再帰代名詞 |
| I | myself |
| you | yourself |
| he | himself |
| she | herself |
| it | itself |
| we | ourselves |
| you(複数) | yourselves |
| they | themselves |
再帰代名詞の使い方①「再帰用法」
再帰用法では、再帰代名詞が 動詞や前置詞の目的語 になります。
つまり、動作の対象が他者ではなく、その人(もの)自身であることを指します。
意味は「〜自身を」です。
・Be careful not to hurt yourself.
(自分を傷つけないように気をつけてね。)
・He introduced himself to the new teacher.
(彼は新しい先生に自己紹介しました。)
このように、「自分に対して何かをする」イメージを持つと分かりやすいですね。
日本語では「自分で」「自分に」と訳したり、省略されることが多いです。
再帰代名詞の使い方②「強調用法」
「〜自身で」「〜本人が」というように、主語の人やもの(名詞・代名詞)を強調する使い方が、強調用法です。
このとき、文の意味は「その人が直接やった」「他の人ではなく本人が」という強調になります。また、強調用法で用いられる再帰代名詞は、強く発音されることも特徴です。
・The president himself came to the office.
(社長本人がオフィスに来ました。)
・The teacher herself told me about it.
(そのことは先生本人が私に言いました。)
“The teacher herself told me.” のように使うと、「先生本人が言ったんだよ(ほかの人じゃない)」という驚きや強調のニュアンスを表せます。
また、再帰代名詞を文末に置く強調用法もあります。
・I did it myself.
(それは私が自分でやりました。)
・The children cleaned the room themselves.
(子どもたちは自分たちで部屋を掃除しました。)
よく使う慣用表現
再帰代名詞は、英会話でよく出てくる決まり表現にも登場します。
いくつか覚えておくと便利です。
enjoy oneself(楽しむ)
・We enjoyed ourselves at the concert.
(コンサートでとても楽しみました。)
help oneself to〜(〜を自由に取る)
・Please help yourself to some snacks.
(お菓子を自由に取ってください。)
make oneself at home(くつろぐ)
・Make yourself at home.
(くつろいでくださいね。)
by oneself(ひとりで、自力で)
・She did her homework by herself.
(彼女は自分で宿題をしました。)
まとめ
再帰代名詞の2つの使い方をおさらいしておきましょう。
①再帰用法:主語と目的語が同じとき(自分自身に何かをする)
→ I taught myself English.
(私は自分で英語を学びました。)
②強調用法:名詞や代名詞を強調したいとき(〜自身で、〜本人が)
→ The president himself joined the meeting.
(社長本人がその会議に出席しました。)
再帰代名詞は、日常会話や慣用表現にもよく用いられており、使い方がわかるととても便利です。「誰が」「誰に」行動しているのかを意識しながら、少しずつ自分の文にも取り入れていきましょう!
英文法を基礎から学びたい方におすすめの記事はこちら:https://mag.polyglots.net/1692/will_going