to不定詞を使いこなそう 〜③副詞的用法〜

これまでの2回では、to不定詞の名詞的用法形容詞的用法についてお話ししました。

 

今回は、最後の一つ、副詞的用法について解説していきます。

不定詞の3つの用法の中でも、最も意味が多い副詞的用法ですが、それぞれのパターンをしっかり押さえておくことで、自信を持って使いこなせるようになりますよ!

to不定詞の副詞的用法とは

副詞が修飾するもの:動詞、形容詞、副詞、文全体です。

主に、「目的」「理由・原因」「結果」「判断の根拠」「条件」「程度」「限定」といった7つの役割があります。

目的(〜するために

副詞的用法の不定詞の役割のうちでも、最もよく使われるのが「目的」(〜するために)です。

She went to the library to study.(彼女は勉強するために図書館に行きました)

また、目的を強調したい際は、to のかわりに in order to や so as to を使って、以下のように表すこともできます。

She went to the library in order to study.

She went to the library so as to study.

理由・原因(〜して)

形容詞を修飾して、主に感情の原因や理由を表します。

特に、感情を伴う形容詞と共に使われることが多く、和訳としては「〜して(・・・という気持ちになる)」となります。

I am happy to see you.(あなたに会えて嬉しいです)

この例文では、to 以下が happy という感情の原因になっていることを説明しています。

実は、初対面の人との挨拶でよく使われる “Nice to meet you.(はじめまして)” というフレーズも、このパターンに該当します。

結果(〜して[その結果]

副詞的用法の不定詞が動作の結果を示す場合、「〜して(その結果)」という意味になります。

He grew up to become a successful lawyer.(彼は成長して、成功した弁護士になった)

この文では、to 以下が grew up の結果を示しており、「成長した結果、成功した弁護士になった」という意味合いになります。

「結果」を表す場合には、only to (~し、結局は・・・しただけだった)や never to (~し、二度と・・・しなかった) の形もよく使われます。

He studied all night only to fail the exam.(彼は一晩中勉強したが、試験に落ちた)

He left his hometown, never to return again.(彼は故郷を離れ、二度と戻らなかった)

判断の根拠(〜するとは)

形容詞を修飾し、to 以下に判断した根拠が続きます。人の性格や性質を判断した根拠を明示します。

She must be intelligent to solve that complex problem.
(その複雑な問題を解くとは、彼女は頭がいいに違いありません)

上の例文では、彼女が「複雑な問題を解いた」という事実を判断して、頭がいいのだと言っています。

条件(〜するならば)

不定詞が文頭に置かれ、条件を示すために使われることもあります。

To see her perform, you would believe she is a professional dancer.
(彼女のパフォーマンスを見ると、彼女がプロのダンサーだと信じるだろう)

この場合は、 if を使って以下のように書き換えることも可能です。

If you saw her perform, you would believe she is a professional dancer.

程度(〜するほど)

形容詞や副詞の程度を表し、「〜するほど…だ」という意味になります。

She was kind enough to help me.
(彼女は助けてくれるほど親切でした。)

ここでは、to help me が kind enough の程度を表しています。

一方で、too … to ~ は「…すぎて~できない(~するには…すぎる)」という意味の決まった表現です。

The problem is too complex to solve.
(その問題は複雑すぎて解決できない。)

限定(〜するには)

形容詞の後ろから意味を補い、形容詞の範囲を限定します。

This dish is simple to prepare.(この料理は作るのが簡単だ)

この例文では、料理を「作ること」が簡単であることを補足して示しています。

まとめ

to不定詞の副詞的用法は、副詞と同じように動詞や形容詞を修飾する。

・目的:「〜するために」(in order to, so as to)

・理由・原因:「〜して」

・結果:「〜して(その結果)」(only to, never to)

・判断の根拠:「〜するとは」

・条件:「〜するならば」

・程度:「〜するほど」(too … to 〜)

・限定:「〜するには」