【例文付き】比較級の頻出フレーズをまとめてチェックしよう!

英語では、比較級を使った表現がたくさんあり、実際に使おうとすると混同してしまうことも多いですよね。そこで今回は、テストや資格試験で頻出の重要フレーズを整理していきます。

意味だけでなく、文の中でどんな役割をしているのかを意識しながら見ていくと、読みながら自然に理解が深まります。
例文を声に出して読みながら、理解を深めていきましょう!

比較級の基本を確認

まず、比較級の基本の形を確認しておきましょう。比較級には大きく分けて2種類の作り方があります。

① 語尾に -er をつけて比較級にする語
例:big → bigger / fast → faster / old → older

② more を前につけて比較級にする語
例:interesting → more interesting
  beautiful → more beautiful
  carefully → more carefully

①②のどちらの比較級なのかによって、これから紹介するフレーズの形にも違いがあるので注意しておきましょう。

① 比較級 and 比較級

比較級を and でつないで繰り返すことで、「ますます〜」「だんだん〜」 という継続的な変化を表します。

基本形比較級 and 比較級

例文

・The sky is getting darker and darker.
「空がどんどん暗くなってきている。」

・The noise became louder and louder.
「騒音がますます大きくなった。」

・Prices are becoming higher and higher.
「物価がどんどん高くなってきている。」

more をつけて比較級にするタイプでは、同じ比較級を繰り返す場合にmore and more という形を取ります。

・She grew more and more confident.
「彼女はますます自信をつけた。」

・The story got more and more interesting.
「その話はますますおもしろくなった。」

❌ interesting and interesting
❌ more interesting and more interesting
と言った間違いに注意しましょう!

manyの比較級であるmoreを使って、「ある名詞がますます増えている」ことを表すこともできます。

・More and more people are cooking at home these days.
「最近、自炊する人がますます増えています。」

② the + 比較級, the + 比較級

この形は 「〜すればするほど…」 と言う意味になり、前半の節と後半の節が比例関係にあることをあらわします。

基本形:The + 比較級 SV, the + 比較級 SV.

・The older you get, the wiser you become.
「年を取れば取るほど、賢くなる。」

・The sooner you start, the happier you will be.
「早く始めれば始めるほど、気持ちが楽になる。」

・The faster we walk, the earlier we will arrive.
「速く歩けば歩くほど、早く着く。」

形容詞の比較級だけでなく“量” の増加を表す more + 名詞でも、同じ形が使えます。

・The more time you spend, the stronger your skills grow.
「時間をかければかけるほど、スキルが強くなる。」

・The more books she buys, the heavier her bag becomes.
「彼女が本を買えば買うほど、かばんが重くなる。」

比較部分が長くなる文も、構成を崩さないように注意しましょう。

・The more carefully you listen to him, the more clearly you understand his ideas.
「彼の話を注意深く聞けば聞くほど、彼の考えがよりよく分かる。」

③ no を使った重要比較表現

no を用いる比較表現は、単純な比較そのものと言うよりも、文全体の関係で意味が決まります。中でも試験で頻出の2つを、セットで覚えておきましょう。

■ no more 〜 than …
「…と同じように〜でない」 という意味になります。

例文

・He is no more a pianist than I am.
「彼がピアニストでないのは、私がピアニストでないのと同じだ。」

・This plan is no more perfect than that one.
「この計画が完璧でないのは、あの計画が完璧でないのと同じだ。」

■ no less 〜 than…
「…に劣らず〜」 という意味になります。

例文

・She is no less talented than her sister.
「彼女は姉に劣らず才能がある。」

・The movie was no less exciting than the book.
「映画は本に劣らず面白かった。」

どちらも 文全体の構造が固定されている ため、語順や形をそのまま覚えるようにしましょう。

④ 比較級を使った慣用表現

比較級の形を使った慣用表現はたくさんありますが、
ここでは特に長文や試験でよく出る 2 つの表現を確認しておきましょう。

■ more or less
「ほとんど」「だいたい」 の意味で用いられます。
文全体の意味をやわらかく示し、多少の差はあるがほぼそうだ、というニュアンスを伝えます。

・The job is more or less finished.
「その仕事はほとんど終わっている。」

・I more or less agree with you.
「私はだいたいあなたに賛成だ。」

■ sooner or later
「遅かれ早かれ」「いつかは」 という意味です。
時間の幅はあるものの、その出来事は起きるだろう、と述べるときに使われます。

・Sooner or later, you will understand it.
「遅かれ早かれ、あなたはそれを理解するだろう。」

・They will meet again sooner or later.
「彼らはいつかまた会うだろう。」

まとめ

今回紹介した比較級の表現は、受験問題での出題率が高いだけでなく、英語の文章や会話でもそのまま使われる定型パターンです。
基本の形さえ押さえておけば、状況に合わせて比較する語句を入れ替えるだけでさまざまな文に応用できます。

同じ構造で練習すると、語の組み合わせによるニュアンスの変化もつかみやすくなります。
自分自身や身の回りのものをテーマにして、例文を作ってみるトレーニングをすると、実際の場面でも比較の文構造が自然に使えるようになりますよ。

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