「お先にどうぞ」って英語で言うと?相手をスマートに助ける英語表現集

道に迷っている観光客を見かけたり、電車で重そうな荷物を持っている人に出会ったとき、「助けてあげたいな」「席を譲ろうかな」と思っても、英語でどう声をかけたらいいか迷ってしまうことってありますよね。

この記事では、ドアを押さえる・席を譲る・荷物を手伝うなど、日常のちょっとした気遣いを英語で伝えるためのフレーズを紹介します。
ネイティブが自然に使う言い回しを覚えて、気持ちをスマートに伝えられるようになりましょう。

ドアを押さえる・順番をゆずる

人が後ろにいるときにドアを押さえたり、順番を譲るとき、日本語では「どうぞ」「お先に」という短い一言が自然ですよね。
英語でも同じように、簡潔で温かみのある表現が使われます。

・After you.(お先にどうぞ。)
・Go ahead.(どうぞ。)
・You first.(先にどうぞ。)

“After you.” は、相手に先に行ってもらうときの定番フレーズです。
また、ドアを押さえるときにはこんな言い方も自然です。

・Let me get the door for you.(ドアを開けますね。)
・I’ll hold the door.(ドアを押さえておきます。)

“Let me〜” は「〜させてください」という柔らかい申し出。
日本語で言う「どうぞ、先にどうぞ」に近い丁寧さがあります。

席をゆずる

席を譲るときには、「座ってください」と命令するよりも、相手に選択をゆだねる言い方をするのが自然です。
これは英語特有というより、相手への配慮を大切にする点で日本語とも共通しています。

・You can take this seat.(この席どうぞ。)
・Would you like to sit here?(ここに座りますか?)
・It’s all yours.(どうぞ、ご自由に。)

「座ってください」と言う意味の“Please, have a seat.” はフォーマルな場では丁寧な表現ですが、電車など日常ではやや改まった印象になります。
“I was just about to get up.”(ちょうど立つところでした)と添えると、自然に席を譲る流れになります。

荷物を持つ・手伝いを申し出る

困っている人を見かけたとき、まず思いつくのは “Do you need help?”(助けが必要ですか?)というフレーズかもしれません。

ただ、英語では “help” 以外にも、手助けを申し出る自然な言い方がたくさんあります。

とくに荷物を持つ・片付けるなど、実際に手を動かす場面では、こんな表現がよく使われます。

・Need a hand?(手伝おうか?)
・Want me to hold something?(何か持ちましょうか?)
・Let me help you with that.(それ、お手伝いしますね。)
・Would you like me to carry that for you?(こちらお持ちしましょうか?)

“Need a hand?” は日常会話でよく登場する、カジュアルでフレンドリーな言い方です。
一方で、 “Would you like me to〜?” は丁寧で、接客やビジネスの場面でも自然な表現です。
相手の意志を尊重しながら「必要なら手伝いますよ」という姿勢を見せるのがポイントです。

困っている人に声をかける

落とし物をした人や、道に迷っている観光客を見かけたとき、最初の一言が大切です。
“Excuse me.” を添えると、やさしく声をかける印象になります。

・Excuse me, I think you dropped something.(すみません、何か落とされましたよ。)
・You left your bag.(カバンをお忘れですよ。)
・Are you okay? Do you need any help?(大丈夫ですか?何かお手伝いしましょうか?)
・Can I help you find your way?(道を探すのを手伝いましょうか?)
・Do you want me to call someone?(誰か呼びましょうか?)

「何か手伝いますか?」と言う表現も親切ですが、状況に応じて行動を具体的に表す動詞を使うとさらに伝わりやすくなりますね。

感謝されたときの返答

手助けや気遣いに対して感謝された時は、その返し方にも心配りが求められますよね。
“Thank you.” に対しては “You’re welcome.” が基本ですが、それ以外にも状況に応じてさまざまな言い方があります。

カジュアルな返し
No problem.(いえいえ。)
Anytime.(いつでもどうぞ。)
Sure thing.(もちろん。)

丁寧な返し
Happy to help.(お手伝いできてうれしいです。)
Glad I could help.(力になれてよかったです。)
It’s my pleasure.(どういたしまして。)

控えめに言う場合
Don’t mention it.(お礼なんて不要ですよ。)

“You’re welcome.” は万能ですが、繰り返し使うと形式的に聞こえることもあります。
状況に応じて “No problem.” や “Happy to help.” を使い分けると、自然で温かい印象になります。

まとめ

相手を気づかう一言やさりげない行動が、会話の内容以上の印象を残すことがあるのは、英語でも同じです。
観光客に対応する場面や国際的なビジネスシーンなど、英語を使って人と関わる機会が増えている今こそ、こうした気遣いを自然に表せるフレーズを知っておくと役に立ちます。

“After you.” “Let me help you.” “Would you like me to〜?” のような短い言葉でも、
敬意や思いやりが伝わることで、相手との関係構築がぐっとスムーズになります。
街で困っている人を見かけたときや、ちょっとした気遣いを示すとき、こんな英語の一言を添えてみるのもいいですね。

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