あなたはHPVワクチンを受けていますか?

英文記事執筆:まりか / 翻訳:POLYGLOTS magazine編集部 / 写真:motalebbd / Shutterstock
写真:子宮頸がんを予防するためのHPVワクチンの接種(バングラデシュ,2024)
HPV、そしてその症状とは?
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的、もしくはその他の皮膚接触によって伝染する、ウイルス感染です。これは最も一般的な性感染症(STI)であり、HPVを持つ人が感染の兆候や症状を示していなくても、他の人に感染させることがあります。これは必ずしもすぐに発症するわけではなく、HPVを持つ人との性的接触から何年もかかることがあり、そのせいでいつ感染したのかわかりにくくなっています。HPVには多くの型があり、10人のうち9人のケースでは、ウイルスは問題を引き起こさず、体から去ります。しかし、去らないときは、がんや尖圭コンジローマのような深刻な健康問題を引き起こすことがあります。がんの種類には、子宮頸がん、陰茎がん、そして舌の付け根や扁桃を含む喉の奥のがんがあります。しかし、陰茎がん、肛門がん、その他のがんはまれであり、子宮頸部を持つ人により大きなリスクを与えます。すべてのHPV感染ががんを引き起こすわけではありませんが、子宮頸がんのほとんどすべてはHPVによって引き起こされ、感染後に発症するまでに20年、あるいはそれ以上かかることがあります。性器、口、または喉の領域に異常な増殖物、しこり、いぼ、またはただれに気づいた人は、医療提供者に相談することが勧められています。
2種類の検査が感染を調べるために使われることがあります。1つ目は子宮頸部検診で、パップ検査(子宮頸がん検査)としても知られています。これは、治療されずに放置された場合に将来子宮頸がんを引き起こす可能性のある前がん細胞を子宮頸部で調べます。2つ目はHPVテストで、がんに発展し得る高リスクのHPV型を検出できます。日本では、20歳以上の人が子宮頸がんの検診を受けることが勧められています。
HPVの予防
HPVワクチンは非常に効果的であり、子宮頸がんを予防する最良の機会です。それは受けた人自身を守るだけでなく、他の人に広がることを防ぐのにも役立ちます。2013年6月から2022年5月まで、日本政府は慢性的な痛みなどの副反応の報告を受けて、定期的なHPVワクチン接種の公的推奨を中止しましたが、HPVワクチンはそれ以前に安全であることが確立されており、批評家たちはこの中止を「失策」と述べています。日本産科婦人科学会はワクチンの安全性を強調しており、接種者は接種後2年間登録され、追跡されています。2022年に、政府は「キャッチアップ接種」計画を開始し、人々に無料で接種を受けるよう促しました。2025年3月までに最初の接種を受けた場合、2026年3月まで2回目と3回目の接種を受けることができます。HPVだけでなくすべてのSTIのための、もう一つの予防手段は、性的活動中にコンドームを適切に、そして一貫して使用することです。
性教育の重要性
UNESCO(国連教育科学文化機関)は包括的な性教育のための活動を続けていますが、日本を含む多くの国では、その教育が不足しています。UNESCOは包括的性教育を「認知的、感情的、身体的、そして社会的側面についての、カリキュラムに基づいた教育と学習のプロセス」と呼んでいます。それは子どもや若い人々に、彼らの「健康、幸福、尊厳を実現する力を与え、敬意ある社会的・性的関係を築く」知識と技能を身につけさせることを目的としています。このアプローチは、尊重、非差別、平等、共感、そして責任という価値を強調し、人間の性について健全に考え、話す方法を紹介します。
日本では、子どもたちは性や避妊について学ばず、学校での性教育を提唱する団体は、日本の教育制度を長い間批判してきました。Pilcomという非営利団体の代表である染矢明日香氏は「今日の日本の性教育は、10代の子どもたちの現実に合っていない」と述べています。2020年には、10歳から19歳の人々に対して1万件以上の中絶がありました。性教育の不足は、若い人々の妊娠に関する知識の不足と予期せぬ妊娠につながっています。この教育の不足はまた、若い人々が同意、避妊、そしてSTIについて学ばないことを意味します。これらの概念はすべて人々の幸福にとって極めて重要です。日本のこども家庭庁によれば、16〜24歳の若い人々の4人に1人以上が、何らかの形の性的暴力を受けています。そして日本では毎年1万人が子宮頸がんと診断され、3,000人がそれで死亡しています。これは若い人々に影響する最も一般的ながんの1つです。
emoji_objects本記事の重要フレーズ
「誤った判断」「失策」「ミス」
「misstep」は判断や行動が望ましくない方向にずれたときに使われ、重大な失敗ではなく“やるべきでなかった一歩”というニュアンスを持ちます。批評や評価の文脈でよく見かける、問題点を指摘する表現です。
Critics have described the suspension as a “misstep”.
「批評家たちは、その停止措置を“失策”と表現している。」




