「この件、巻き取ります」って英語で言うと?ビジネス英語表現を学ぼう

日本のビジネスシーンでよく使われる「この件、巻き取ります」という表現。会議やメールで「私が対応します」「ここからは私が引き受けます」という意味で使われますが、英語で伝えようとするとすぐに出てきませんよね。

日本語の「巻き取ります」はどういう意味?

ビジネスでの「巻き取ります」は、多くの場合、

・他の人が途中まで進めていた案件を引き受ける
・以降の対応・判断を自分が担当する
・相手はこれ以上の対応が不要

と言う意味を持ちます。

「ここから先は私が責任を持って対応します」と、業務の担当を明確にするのによく用いられる表現です(文脈によっては「この件はもうこちらで対応します」という、やや強めのニュアンスを含むこともあります)。
今回は、この「巻き取ります」のように、「途中から業務を引き受ける」「担当を切り替える」という意味で自然に使うことができる英語表現を紹介します。

I’ll take it from here.

「巻き取ります」にもっとも近い意味で、英語でも非常によく使われるのが I’ll take it from here. です。相手が途中まで対応してくれていた流れを、自然に引き継ぐときに使われます。

例文
Thanks for the update. I’ll take it from here.
(共有ありがとうございます。この件はこちらで対応します。)

You’ve done enough on this. I’ll take it from here.
(ここまで対応してくれてありがとう。あとは引き取りますね。)

I’ll take it from here and follow up with the client.
(ここからは私が引き取り、クライアント対応を進めます。)

相手の作業をねぎらいつつ続きを引き受けるニュアンスがあり、会議・メール・チャットのいずれでも使いやすい定番表現です。

I’ll handle this going forward.

相手が目上の人や社外の相手の場合は、より丁寧でフォーマルな表現が適しています。handle this は「この件を処理する」「対応を引き受ける」という意味で、業務全体をまとめて担当するニュアンスがあります。do や take よりも落ち着いた響きがあり、ビジネスシーンでよく使われる動詞です。

例文
I’ll handle this going forward. Please feel free to step back.
(今後はこちらで対応しますので、ご安心ください。)

I’ll handle this going forward and keep you updated.
(今後は私が対応し、進捗を共有します。)

I’ll take ownership of this.

「責任」を引き受けることを明確にしたい場合によく使われます。プロジェクト管理や業務分担の文脈で定番の表現です。

例文
I’ll take ownership of this and coordinate with the team.
(この件は私が責任を持って対応し、チームと連携します。)

From now on, I’ll take ownership of this task.
(今後はこのタスクを私が担当します。)

I’ve got this.

社内チャットやフラットな関係性では、よりカジュアルな表現も自然です。I’ve got this. は「大丈夫、任せて」「私がやるよ」という軽いニュアンスになります。

例文
You can leave this to me. I’ve got this.
(この件は任せてください。)

No worries. I’ve got this covered.
(大丈夫です。こちらで対応します。)

I’ll take care of it.

同じくカジュアル寄りで汎用性が高い表現です。「私が対応します」「こちらで処理します」という意味で、口頭・メールのどちらでも使えます。

例文
I’ll take care of it and get back to you later.
(こちらで対応して、後ほどご連絡します。)

Don’t worry, I’ll take care of it.
(心配いりません。対応します。)

まとめ

「巻き取ります」という一言には、業務を引き受ける意思だけでなく、相手の負担を軽くしようとする気遣いが含まれています。英語でも同様に、ただ「自分がやる」と伝えるだけでなく、相手の状況を受け止めた上で自然に引き取る表現を選ぶことで、やり取りの印象は大きく変わります。

I’ll take it from here. や I’ll handle this going forward. といった表現は、業務の切り替えを明確にしつつ、相手への配慮も同時に伝えられるフレーズです。カジュアルな場面では I’ve got this. や I’ll take care of it. のような一言でも、「安心して任せていい」というメッセージが十分に伝わります。

ビジネスコミュニケーションでは、こうしたさりげない姿勢やトーンが信頼関係を支えています。誰かの作業を引き継ぐとき、相手を気遣う一言として、今回紹介した表現を自然に添えられると良いですね。

ビジネス英語を学びたい方におすすめの記事はこちら