「まず、TOEICを受けている人がすごい!」:TOEIC概論

【富岡恵のほめる!TOEIC 第1回】

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「TOEICは以前受けたことあるけど、ここ最近あまり受験モチベーションがあがらない」「昇進に必要らしいから今度TOEICはじめて受けてみようかな。でもなんか大変そう」というみなさん。

この連載では「英語&TOEIC大好き」な英語講師・文筆家の富岡恵先生が、TOEICのテスト概要やそれぞれのPartの問題の解き方のコツを解説しながら、受験者・受験予定者のみなさんを「褒め」まくり、あなたの受験モチベーションを向上させていきます。

また、TOEICの問題が、そしてそれを「受験する行為」自体が、いかに実生活に密接に関わることかも力説。TOEICが「意味ある英語テスト」であることを再提示していきます!

このコラムを読んで気分を↑あげ↑て、PositiveにTOEICに取り組んでみましょう!

こんにちは、英語講師・文筆家の富岡恵です。日本だけで勉強して早35年。日々英語を学ぶこと、教えること、本を書くことを心から楽しみ、続けております。そんな私が、大学生や社会人なら、きっと一度は目にしたことがある英語の資格試験・TOEIC L&Rテストについて語るコラムです。

このコラムでは、私が常日頃TOEICとTOEIC受験者の皆様に感じていることを率直にお伝えします。というか、日々忙しい中、時間を捻出してTOEICの勉強に励み、休日返上で1日仕事の本番に挑むみなさんが、どれだけ「すごい」のか、そしてその挑戦がいかに素晴らしいことなのか、皆様の努力と勇気と覚悟を、声を大にし、言葉の限りを尽くして、全力で褒め称えたいのです!

TOEIC未受験の方も、「久しぶりに受けてみようかな」という方も、「毎月受けています!」というTOEIC上級者の方も、このコラムを読んで気持ちが上向きになり、TOEIC受験へのモチベーションが今まで以上にアップしますように。

では早速、褒めていきます!

休みの日にテストを受けにいくこと自体、すごい!

2026年現在、月に1〜2回の公開テストを実施しているTOEIC L&R (リスニング&リーディング)テスト。実施日は週末、土曜日か日曜日。

お休みの日にテスト!

それも案外自宅から遠い会場を指定されることもあり、そこまでえんやこらと足を運んで受けにいくテスト!!

午前受験と午後受験が選べるのですが、午前の受付開始は9時25分、テスト開始は10時20分。休みの日の午前中に受験料を支払って受けるテストーっ!!!

ということで、お分かりいただけますでしょうか、TOEICを受けにいくことのすごさを

土曜日に受験する場合は、前日の金曜日は夜更かし厳禁。日曜日の場合は、高確率で翌日の月曜日ぐったり。日々ご多忙な学生やビジネスパーソンの皆様にとって貴重なお休みタイムをTOEIC受験に捧げる。そのこと自体が偉業です。実際、「申し込んだ時は意気込んでいたけれど、テスト当日になったら、『何で申し込んじゃったんだろー』と思う(そしてやめちゃうこともある)」という声を多く聞きます。はてさて、こんな気持ちをどうしたものか。

私が効果的だと思っているのは、「イベント化」です。もうTOEICを「ライブ」だと思うのです。そう、「TOEICフェス」だと思い込むのです!(ついてきてますか?)

私の例で恐縮ですが、「TOEICフェス」の流れを以下に説明します。前日は当然早めに就寝。フェスグッズ(HBシャーペン・消しゴム・受験票を入れるクリアファイルなど)をお気に入りのもので揃え、テスト会場入室前の気分を高める飴ちゃんやチョコをごっそり持参します。あらかじめテスト後に直行して美味しいスイーツをいただくカフェまで探し出しておき、万全の体制でフェス、もとい、テストに臨むのです。ちなみに、TOEICer(トーイッカー)と呼ばれる、ほぼ毎回受験(!?)している猛者たちの中には、テスト当日早起き、からの速攻単語帳開きはもちろん、テストの後に反省会動画を配信したり視聴したり、LINEのオープンチャットで感想を打ち明けあったりする方々も。

飴ちゃん類、持参します。

もっとすごいのは、旅行系TOEICerの存在です。TOEICの受験地を特別な場所に設定し、仲間たちとともにテストを受けに行く。そして終わった後にはおつかれ乾杯!どうですか、この「イベント化」上級者たちのご様子。「テストとは苦しいもの」という固定概念をばーんと取っ払って、存分に楽しんでいらっしゃる。さらには、テスト日から17日後の結果発表の日、Xでは「TOEIC祭り」が開催され、スコアのスクショをアップし、おのおの健闘を讃えあうのです。休憩なし2時間、リスニング100問+リーディング100問の、何度受けても正直無理ゲーだと思う(本音)TOEICに臨むための「イベント化」。みなさんのできる範囲でそのマインドを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 多種多様な問題にひとりでチャレンジする姿、かっこいい!

解くのに体力&精神力を使うTOEIC。出題される問題の内訳を見てみましょう。

<リスニング>

Part1 写真描写問題 6問
→写真を見て、4つの説明文の中から最も合うものを選ぶ。

Part2 応答問題 25問
→質問や発言を聞き、最も適切な応答を選ぶ。

Part3 会話問題 39問(1会話に3問ずつ)
→2人または3人の会話を聞き、設問に答える。

Part4 説明文問題 30問(1トークに3問ずつ)
→アナウンスやナレーションを聞き、設問に答える。

<リーディング>

Part5 短文穴埋め問題 30問
→短文の空所に最も適切な語を選ぶ。

Part6 長文穴埋め問題 16問(1文書に4問ずつ)
→長文の空所に最も適切な語・句・文を選ぶ。

Part7 1つの文書:29問+複数の文書:25問
→さまざまな種類の文書を読み、質問内容に合う答えや挿入文の位置を選ぶ。

とまあ、どうですか。2時間の中で聞くこといっぱい、読むことたくさん!出題される英語を全て日本語にして解いてみても、かなり疲れちゃうんじゃ?というほどの多種多様さです。私も受験し始めた頃は「次の問題、どんなんだっけ?」と焦っておりました。テスト本番で動揺しないためには、この7種類の問題形式にそれぞれ何度もトライして慣れること。そして、本番さながらの「通し解き」をして、テスト全体の流れと問題数の多さを体感し、本番で挫けない心を鍛えておくことも大事です。

ただ実際のところ、特にリーディング問題を時間内に全て解き切るのは至難の業。答えが分からず、あるいは解く時間がたりなくてマークシートを「塗り絵」することになる受験者はかなり多いです。とはいえTOEICは「制限時間内にできるだけ多くの正解を出す」ことが求められる試験なので、分からない問題は潔くあきらめて、Bをマークして次(私、血液型がB型なもんで)というスタイルがおすすめです。初めのうちは「塗り絵」、いたしかたなし!ただ、このあたりは結構その人の性格がでるなぁと感じます。きっちり正確に丁寧に解きたい、という方にしてみると、問題が大量で制限時間の厳しいTOEICは「なんじゃこりゃ」案件であること間違いなし。そんな厳しい条件のテストに臨むって、やっぱりそれだけですごいことです

長年受験していて感じるのですが、TOEICが求めていることってちょっと仕事に似ている気がします。「限られた業務時間の中ですばやく最適解を探し出す」というのは、仕事人の皆様が日々なさっていることですよね。現実ではどうしたらいいか分からないとき、誰かに聞いたり、相談したり、ネットで調べたりできますが、テストでは誰の力も借りず、大量の問題に対峙し、じっとひとりで取り組むわけです。そのお姿、かっこいいではありませんか!試験会場にはそんな勇者たちがずらーり。なんだかみんなすごくできる人に見えるっ(興奮)

スコアごとにできることが増えて、素晴らしい!

なんでもかんでもAIに聞けちゃうこの時代に、自力でどうにかしようとする根気や問題処理能力を鍛えるのに、TOEICという過酷な試験は結構有効なんじゃないかな、と思う今日この頃です。そのスキル、いつか仕事に活かせそう。ちなみにTOEICスコアとビジネスシーンにおける英語力の関係についてですが、TOEIC公式サイトのこのページhttps://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com/expatriate.htmlを見てみました。少々噛み砕いて、接客の場面を例にしてみますと、お問い合わせに来たお客様の…

470以上:話題が分かる(単語を拾って、「点」で理解)

730以上:内容が分かる(文章や文脈を拾って、「線」で理解)

860以上:状況に合わせて対応できる(背景やニュアンスも拾って、「立体」で理解)

という感じです。スコアが上がるごとに、仕事でできることがどんどん増えていくわけです!仕事がよりできるようになるわけですから、昇給・昇進・海外赴任・転職成功も夢ではありませんぞ。このことを知っていると、単にスコアUP、点取りゲームということではなく、実践で使える英語力の鍛えがいがありますね。もうこれはTOEICを使って英語の腕磨き、やっていくっきゃない

ということで、ほめどころ満載のTOEICと、「フェス」に参加する<受験者と書いて勇者と読む>皆様のお話、いかがでしたか?今後はテストで出題されるPart 1からPart 7まで、各パートそれぞれの「すごさ」と、それを解ける皆様の「すごさ」、また解き方のコツやおすすめの勉強方法も交えてお伝えしていきます。それでは次回「人の動作を瞬時に捉えられる人、神!:Part 1写真描写問題のコツ」を、どうぞお楽しみに!

お申し込み可能なTOEIC公開テストの日程や詳細は、公式サイトをご確認ください。

https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule.html

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