【例文あり】同格の “that”に結びつく名詞を覚えよう!

「考え」「事実」「うわさ」などの抽象的な言葉を、後に続く文で具体的に説明する文法を、「同格の that」と呼びます。名詞を説明する「同格の that」ですが、すべての名詞に使えるわけではありません。また、よく似た形の関係詞節と混同されやすく、使いこなすためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
今回は、「同格の that」を正しく見分け、実際に使っていくための考え方を、例文と一緒に紹介していきます。
同格の that とは?
同格の that は、名詞の内容を、that 以下の文で詳しく説明するときに使われます。
たとえば、次の文を見てみましょう。
I had the idea that we should start earlier.
(私は、もっと早く始めたほうがいいと思っていた)
この文において、the idea は、that we should start earlier(もっと早く始めたほうがいい)のことを指していますよね。
つまり、that 以下の文は、名詞 idea の中身をそのまま説明しているということです。同格とは、「A=B」の関係にある、という意味です。同格の that では、名詞と that 以下の内容が、意味的にイコールになります。
同格の that として使える名詞
同格の that は、名詞の内容を説明するための thatです。そのため、基本的には抽象的な内容を持つ名詞と一緒に使われます。
人や物のような、具体的なものには使えません。ここでは、よく使われる名詞のグループを見ていきましょう。
① 考えや感情を表す名詞
まずは、「考え・気持ち」に関係する名詞です。
・belief
She has a belief that honesty is important.
(正直さが大切だ、という信念を彼女は持っている)
・idea
I liked the idea that we could work together.
(一緒に働けるかもしれない、という考えが気に入った)
・knowledge
He has the knowledge that this plan will fail.
(この計画は失敗する、という知識を彼は持っている)
・thought
I had the thought that something was wrong.
(何かおかしい、という考えが頭に浮かんだ)
・feeling
She had the feeling that she had seen him before.
(前に彼を見たことがある気がした)
・opinion
Many people share the opinion that this rule is unfair.
(この規則は不公平だ、という意見を多くの人が持っている)
・dream
He has a dream that he will live abroad someday.
(いつか海外で暮らす、という夢を持っている)
② 要求やお知らせをする名詞
次は、「伝える・求める」内容を持つ名詞です。
・fact
The fact that he was late surprised everyone.
(彼が遅れたという事実は、みんなを驚かせた)
・hope
She expressed her hope that things would get better.
(状況がよくなることを望んでいる、と彼女は伝えた)
・information
We received the information that the store would close.
(その店が閉まる、という情報を受け取った)
・demand
There was a demand that the company change its policy.
(会社は方針を変えるべきだ、という要求があった)
・proposal
They discussed a proposal that the event should be postponed.
(イベントを延期しよう、という提案について話し合った)
・rumor
I heard a rumor that she would quit her job.
(彼女が仕事を辞めるらしい、といううわさを聞いた)
・suggestion
He made a suggestion that we should meet online.
(オンラインで会おう、という提案をした)
・plan
They announced a plan that the project would start soon.
(その計画がもうすぐ始まると発表した)
③ その他、日常でよく使われる名詞
会話や文章でよく出てくる、次のような名詞も同格の that と一緒に使えます。
・fear
She has a fear that she might fail.
(失敗するかもしれない、という不安がある)
・danger
We realized the danger that the road might collapse.
(道が崩れるかもしれない、という危険に気づいた)
・impression
I got the impression that he was tired.
(彼は疲れている、という印象を受けた)
・doubt
I have no doubt that she will succeed.
(彼女は成功するだろうと、疑っていない)
・question
There is a question that this method really works.
(この方法が本当にうまくいくのか、という疑問がある)
間違えやすい、関係詞節との区別!
〈the + 名詞 + that 節〉という形には、同格の thatだけでなく、関係詞節の文もあります。
この2つはよく似ている形のため混同されやすいですが、役割が違います。見分けるポイントは、that 以下の文が目的語の揃った「それだけで意味が完結する文」(完全文)かどうかです。
同格の that
I heard the rumor that he quit the company.
(彼が会社を辞めた、といううわさを聞いた)
→ that 以下は「he quit the company」で、主語も動詞もそろった完全文。
→ 名詞 rumor の内容を説明している。
関係詞節
I heard the rumor that he spread.
(彼が広めたうわさを聞いた)
→ that 以下だけでは「何を広めたのか」という目的語が欠けている。
(rumorは spreadの目的語となる)
このように、同格か関係詞節かは、that 以下が文として完成しているかを見ると判断しやすくなります。
まとめ
同格の that は、名詞の内容を that 以下で説明するときに使われます。
・名詞と that 以下は、意味的にイコールの関係
・抽象的な内容を持つ名詞とよく使われる
・that 以下が「完全文」なら、同格の可能性が高い
・関係詞節とは、文の形で区別する
「名詞の中身を説明している」と意識すると、同格の that は一気に理解しやすくなります。ぜひ、例文と一緒に感覚をつかんでみてください。
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