イスラムの祝祭「イード」を知る

英文記事執筆:まりか / 翻訳:POLYGLOTS magazine編集部

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イードとは?

「イード」は「祭り」や「祝祭」を意味し、イスラム教徒の間で毎年二回祝われます。イード・アル=フィトルは、イスラム暦の第10の月であるシャウワールの1日に祝われます。フィトルは「断食を終えること」を意味します。イスラム暦は太陰暦であり、12の太陰月から成り、新しい三日月が観測されると新しい月が始まります。この暦は現在でも、断食やハッジ(巡礼)といったイスラムの儀式や、イードのような祝日を決定するために用いられています。

イードが祝われるもう一つの機会であるイード・アル=アドハーは、イスラム暦の第12で最後の月であるズル・ヒッジャの10日に行われます。イード・アル=アドハーは「犠牲の祭り」として知られています。イードは毎年異なる日にあたります。

ラマダン

シャウワールの前には、イスラム暦の第9の月であるラマダンがあり、これは断食の聖なる月です。この月の間、イスラム教徒は毎日、夜明けから日没まで断食を行い、飲食を控えます。これは自己抑制と犠牲のための時であり、深い宗教的な内省のための時であり、恵まれない人々に共感するための時でもあります。ラマダンは、地獄の門が閉じられ、天国の門が開かれると言われている聖なる月です。多くのイスラム教徒はモスクに行き、長時間祈りをささげ、クルアーンを朗読することで、神と宗教とのつながりを深めます。イスラムには1日5回の礼拝がありますが、それに加えて、ラマダンの期間中には「タラウィー」と呼ばれる特別な夜の礼拝があります。ラマダンの最後の10日間は一年の中で最も祝福された夜であるとされているため、可能な人々の多くは、この時期にさらに多くの寄付や施しを行います。

国によってイードの習慣は異なりますが、一つだけ共通していることがあります。それは、集まり、愛する人々と時間を過ごすことです。

イード・アル=フィトル

イード・アル=フィトルの日には、イスラム教徒は朝早く起きてモスクでのイードの礼拝に参加し、祝宴のための食事を準備します。イードの日には、イスラムの最後の預言者であるムハンマドのやり方に従い、入浴したり、清潔な服を着たり、礼拝に向かう途中で神を称えたり、家族や友人、近所の人々と抱き合ったり、施しを行ったりと、さまざまな行為を行います。自立していて食べ物を与えることができるすべてのイスラム教徒は、ラマダンの月が終わる前、そしてイードの礼拝の前に、ザカート・アル=フィトルという食べ物の寄付を行うことが求められます。子どもたちは「イーディ」と呼ばれる贈り物やお金を受け取ります。イード・アル=フィトルは1日のための祝いですが、多くの国では3日間祝われます。

イード・アル=アドハー

イード・アル=アドハーは3日間にわたって祝われます。最初の日には、日の出の少し後にイードの礼拝が行われ、その後、クルバーニー(犠牲)として動物(ヤギ、羊、牛、またはラクダ)が屠られます。これは、預言者イブラーヒームが神のために捧げた犠牲の物語を思い起こすためです。この肉の一部は、通常であれば肉を手に入れることができないかもしれない人々に分け与えられます。慈善や他者を助けることはイスラムの中心的な価値であり、イスラム教徒の生活のあらゆる側面に見られます。他のいかなるイスラムの儀式と同様に、イスラム教徒はさまざまな礼拝行為において預言者ムハンマドの模範に従います。

イードのメッセージ

イードは、共有された人間性、結束、共感、思いやり、愛、そして寛大さといった価値を強める祝祭です。非常に分断され、孤立し、冷酷な世界において、イードは共同体による支え合いの重要性、つまり誰一人として取り残してはならないということを私たちに教えます。世界中のイスラム教徒の文化は、愛、思いやり、そしてもてなしの文化であり、それはほとんどすべてのイスラム教徒の家庭や国において見て取ることができます。

emoji_objects本記事のイチオシ!フレーズ

vary from A to B

「AからBまでさまざまである」「AからBまで異なる」

ポイント

「vary from A to B」は、ある性質・状態・数値などがAからBの範囲の中で変化することを表す表現です。また、「vary from country to country」のように同じ語を入れる場合は、対象ごとに違いがあることを示し、「〜によって異なる」という意味になります。

例文

Customs and traditions vary from country to country.
「習慣や伝統は国によって異なります。」

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